長崎県民フォーラムに参加してきました☆
Posted by ヒューマン・コミュニティ桜木 | 2015-11-18 14:15
先週土曜日、11月14日に長崎県立大学シーボルト校にて開催された、長崎県民フォーラム、
”みんなで支えあおう!「在宅ケア」~地域での看取り:在宅ケアのつながる力~”
という公演会に職員6名で参加してきました。
講師は秋山正子さんで、在宅ホスピスケアを率先して行われており、現在㈱ケアーズの代表取締役、白十字訪問看護ステーション統括所長で、
東京都新宿区と牛込地区の「暮らしの保健室」の室長をされておられます。
幼少のころに末期がんのお父様を自宅で看取る経験を経て、
看護師を目指し、39歳の時に2つ年上で末期がんとなったお姉さまの在宅ホスピスケアをお姉さまの家族様と共に実現されたそうです。
ご主人、小学5年生、中学2年生の子供さんのためにも自宅で療養することが何よりもよいと決断されたそうです。
2010年に「NHKプロフェッショナル仕事の流儀」に出演された際のVTRも拝見しました。
末期がんの方が、自宅に戻り普段通りの生活を送る、
もしくはがんを発症しても入院という選択肢ではなく医療系のフォローを自宅で受けながら、
自分のペースで療養することで、QOL(生活の質)を維持する大切さを事例を通して学びました。
今後、後期高齢者は増えていく一方で、10年後の2025年には65歳以上の方が国民の1.8人に1人に、
長崎県では1.4人に1人となる統計が出ています。
しかしながら、医療費の削減のために入院ベッド数はどんどん減らされていきます。
必然的に今後は在宅(介護施設含む)で療養される方が増えてくることが推測されます。
現在の「病気・死の病院化」⇒病院でなければ死ねないと思っている、
病院死が一般的である現代では「在宅で看取る」ことへの抵抗感が否めないところではあります。
ただ、近年自宅にて看取りまでされた利用者様は私どもの事業所でも過去1年間で2名いらっしゃいました。
いずれのご家庭も、在宅医の先生と(訪問診療)訪問看護のフォローが入り療養をされ、
家族様が見守る中ご自宅で息を引きとられました。
逆に在宅で療養を行う準備のため、カンファレンスを開催した結果、退院せずに病院で息を引き取った方もいらっしゃいます。
私たちケアマネジャーも今後ますます医療知識や在宅療養における知識をつけることが求められます。
また、利用者様の代弁者として真に何を求めておられるのかを探り出す、導き出すアセスメント能力も求められています。
やらなければならないこと、学ばなければならないことが盛りだくさんではありますが、
ひとつひとつの精度を少しずつでも上げることができるように、努力していかなければいけないと感じる公演会でした。
ケアプラン・ステーション桜木 文責 M