INTERVIEW

宗弥生

宗弥生

以前はどんな仕事をされていましたか?

もともとは看護師になりたかったのですが、看護師にはならず、一般事務の仕事を14年してきました。介護に興味を持ったきっかけのひとつは、父親が亡くなった事でした。介護保険制度ができた頃で、介護に少しづつ光が見えてきた頃でもありました。ある時、近くに介護施設ができるという話しを聞き、『そろそろ事務職も飽きたなぁ』と思っていた頃でもあったので、その社会福祉法人に転職しました。介護とはいったいどんな仕事なのか一度体験してみよう、という思いと、夜勤をしてみたいという、好奇心が先行した転職でした。

デスクワークから一転した介護の仕事に
戸惑いはありましたか?

介護のことを何も知らず、ただ資格だけ持って仕事を始めたので、最初はとてもカルチャーショックを受けました。初めて配属された認知症対応型のグループホームでは、まさに毎日が驚きの連続でした。今でこそ認知症に関する情報は一般にも広く知られるようになってきましたが、当時の私はそうした知識もなく、認知症は家族の事も忘れてしまうんだ、と初めて知った時はとてもショックでしたね。

勤めていたグループホームは9人が1ユニットで、ご利用者と24時間一緒に過ごします。中にはものすごく大変なご利用者もいて、就寝時間になっても全然寝なかったり、何でも食べようとしたり。腹が立つこともありましたが、普段はすごく可愛らしい方で、なぜかその人のことは今でも思い出に残っていますね。

ヒューマン・ネットワークとの出会いは?

約2年ほど介護の仕事をしてみて、「介護ってこんなものか。もういいかな?」と思っていた時期に、たまたまヒューマン・ネットワークで事務員の募集がありました。そこで、「また事務員になろう」と思い、ヒューマン・ネットワークに入社することとなりました。入社初日は、いまでも忘れない、2月14日。事務スタッフが会長にチョコレートをあげると騒いでいたのが印象的でした。

私が入社したのと同時期に、中島川と伊勢の施設を立ち上げることが決まっており、私は自ら志願して中島川の事務員となりました。

中島川に配属されてから4年間、事務員として働きました。その時の中島川の施設長が現在のヒューマン・ネットワークの社長です。

PROFILE

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宗 弥生

課長/施設長
平成17年度入社
長崎女子商業高校卒業
(2019年2月現在)

GO WAKANA

中島川の施設は、ヒューマン・ネットワークとしてもかなり手を掛けた施設で、当時いろいろなものが集まった複合施設でした。デイサービスもあり、整骨鍼灸院やエステ、喫茶店、ヘルパーステーション、福祉用具の販売、保育園と、7つの事業でスタートし、その全ての事務作業をこなしていました。大変ではありましたが、充実して楽しかったですね。その後、撤退や再編などをしながら、空いたスペースにもう一つのリハビリのデイサービス「介護予防中島川」を作ったのですが、その時社長が「事務員も飽きた頃だろうから現場に戻るか?」と声を掛けてくれました。そこから再び現場の仕事に入ることになりました。

以前の職場とヒューマン・ネットワークでは
どんなところに違いを感じますか?

「好きなようにやっていいよ」という社長のスタンスが、私には合っているんだと思います。中島川でリハビリ施設をオープンする時も、社長(当時は施設長)から「宗さんの好きなようにやってごらん」と言われましたが、「その分責任は取るように」と釘も刺されました(笑)。中島川でうまくいった体験が、その後の自信につながったように思います。

中島川の施設では、本当にいろいろなご利用者の方々と関わりました。事務員として4年、介護職員として5年働きましたが、中島川で勤務した9年間で「介護」というものの本質を学んだように思います。前職でも介護業界にはいましたが、心から「介護の世界にハマることができた!」と思えたのは、ヒューマン・ネットワークに入ってからでした。

『リハプラスあたご』立ち上げを任された時
プレッシャーはありませんでしたか?

プレッシャーは、もちろん感じました。社長からも常に「中島川のリハビリ事業は、施設を部分的に改修しただけで、あまりお金も掛かってないが、『リハプラスあたご』は違うからね!」と言われていましたから(笑)。でも、漠然とですが「やれるかな」という根拠のない自信だけはありました。自分は口に出して言うことで、自分を奮い立たせる有言実行タイプ。中島川の施設でやってきた経験や自信もありましたし、『リハプラスあたご』のような施設は、時代のニーズにも合っていると思います。

どんなことを心掛けて仕事をしていますか?

『リハプラスあたご』は、充実した機器を導入してもらったので、ご利用者が来る自信はありました。しかし、大切なのは先のことを考えながら仕事をすることです。社長からも「一歩先を考えなさい」とよく言われますが、それこそが自分の仕事だと思っています。ご利用者が増えてきたら、どういう時間配分や人員配置で回していくのか。ご利用者に喜んでもらうためには、どうすればいいのか。常に先を考えて仕事に取り組んでいます。

また、スタッフが自ら考えて動くようになるためには、まずは自分が率先して動くことが大切だと考えています。常に気配り、目配りをしながら、トイレ掃除や送迎もします。「あそこに椅子があったら便利だな」とか「枕がひとつあれば、もっと楽になるのにな」といった、現場に立って初めて見えてくることもあります。掃除やご利用者への配慮など、女性ならではの目線で、ご利用者に喜ばれるサービスを提供できるよう頑張っています。

「やれるかな」という根拠のない自信だけはありました
若菜豪

仕事をする上で大変なのは
どんなことですか?

ヒューマン・ネットワークでは「ほほえみ保育園」も運営しているので、赤ちゃんからご年配の方まで支援しています。特にご高齢の方だと、例えば転倒して頭を打ちその時は何ともなくても、数日後に急変するということもありますから、命を預かる仕事だと強く感じます。「病院に行きましょうか?」と尋ねたときに「大丈夫」と言われても、絶対に病院を受診する。そこで判断ミスをすると大変なことになりかねないので、神経を使いケアをすることが大切です。また、ご利用者にどこまで手を貸すか貸さないか、といった駆け引きもあります。自分で出来る方であれば黙って見守る方が良いこともありますから。リハビリのためには黙って待つのが本当ですが、デイサービスだと時間の制約もあるため思うようにいかないことあり、そこが難しいところでもありますね。

仕事をしていて
嬉しいと感じるのはどんな時ですか?

長期入院していたご利用者が復帰して弊社施設の利用を再開した時ですね。高齢者は長期入院したらそのまま施設に入ることが多く、1ヶ月も病院に入院すると本当に歩けなくなります。退院して家に戻ったら必然的に動かなければならないので、身体能力は上がるんです。体は正直ですから、高齢者にとってもトレーニングは必要。運動能力が向上しないまでも、今の生活状態を維持できるように、運動機能を落とさないことからスタートしてもらいたいですね。高齢者は現状を維持するだけで精一杯。そういった面で、この仕事はやりがいがありますね。

デイサービスといえば、童謡を歌ったり折紙を折ったりするイメージがあって、特に男性でプライドや自尊心の強い方は敬遠される方も少なくありません。しかし、「リハプラスあたご」はリハビリ特化型の施設として、こんなデイサービスもあるんだ!と思ってもらえるように、今日は「リハプラス行ってくる!」と胸を張って言っていただけるよう、デイサービスのイメージを変える施設を目指しています。

宗さんが考える
ヒューマン・ネットワークの魅力とは?

人それぞれ立場などで感じ方は違うかもしれませんが、私は自由な社風だと思います。ただそれは、責任のある自由。自由にやれる分きちんと自分で責任は取る。やる気や目標を持って、それを実現したい人にとってはやりがいのある会社だと思います。ひかれた線路の上を走るのではなく、きつくても道なき道を切り拓いていく方が面白い!という人にとっては、チャレンジが出来る会社です。社員からの前向きな提案については、絶対に「NO」とは言わない社長なので、きっと「一旦やってみれば」とチャンスをくれるはずですよ。

入社を考えている人たちへメッセージをお願いします。

 人が好きな人、元気な人に来てもらいたいですね。介護をするうえで一番大切なのは、人を思う気持ち、思いやりの心だと思います。相手の身になって考えることができるかどうか。それはご利用者だけでなく、職員同士の間でも大切なことです。人を思いやる気持ちは、働いていく中で培っていくことができます。あなたもヒューマン・ネットワークで一緒に働いてみませんか。お待ちしております。

I LOVE HUMAN.