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杖は第三の足

Posted by ヒューマン・コミュニティ新大工 | 2022-11-18 17:00

こんにちは、ヒューマンコミュニティ・新大工です。

今回は、知ってるようで知らない「杖」についてお伝えします。

 

 

 

 

高齢になり足腰が弱ってから使うイメージを持たれてる方が多いのですが、歩行の心強い相棒が「杖」です。

 

高齢女性の多くは、女性ホルモンの低下・加齢・生活習慣の乱れが原因となり、骨密度が低下しています。

骨密度の数値は、健康な若い女性(20~44歳)の骨量の平均値と比べて自分が何%なのかで表されます。正常値は80%以上、70~80%が骨量減少気味のライン、70%未満になると骨粗しょう症と診断されます

骨粗鬆症は自覚が全くないため、転倒して骨折して初めて気づく方も多いようです。特に太ももの長い骨である大腿骨の骨折が増えており、要介護や寝たきりのきっかけになってしまうこともあります。具体的には骨密度が 1 標準偏差(SD)低値であると、大腿骨の骨折リスクが2.37倍高くなるというデータもあります。

 

杖の役割のひとつは、身体を支えて歩行を安定させることです。足を揃えて立つより開いた方が安定しますよね?杖は三本目の足として、体重を支える面積を増やして、歩行を助けつつバランスを保つことができます。

 

また、腰や膝・股関節への負担を軽減するという役割もあります。今までは自分自身の体重を、自分の脚や腰だけで支えていました。しかし杖を持つことで、杖側に体重を乗せて歩くことができるため、歩行が楽になります。

 

そして、杖には心に安心感を与えてくれるという効果もあります。転倒を経験したり、筋力が衰えたりすると、歩くことに不安を感じ外出を控えがちになってしまう方も多くいらっしゃいます。杖があれば精神的不安や恐怖心を軽減することができ、歩行への意欲を高め、毎日を充実して過ごすことにもつながるのです

 

 

「転ばぬ先の杖」ということわざの意味は、万が一の時に備えて事前準備や用心をすることです。

転んでから杖を用意しても何の意味もなく、転ぶ前に用心して杖を持つべきだということ。類義語の「後悔先に立たず」にならないように転倒対策を万全にお願い致します。